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ロールス・ロイス ヴァルチャー : ウィキペディア日本語版
ロールス・ロイス ヴァルチャー
ヴァルチャー(英語:'' Vulture'' )は、第二次世界大戦時にロールス・ロイスにより設計、製造された英国航空用エンジンである。
ヴァルチャーは、2基のロールス・ロイス ペリグリン V型12気筒エンジンをクランクシャフトを共用するように効率良く結合し、通常とは異なるX型24気筒の構成としたエンジンであった。このエンジンは当初1,750 hpを発生することを目標に設計されたが、ヴァルチャーと土台となったペリグリンの双方共に不具合続きであり就役した時点で1,450 - 1,550 hp程の出力しか出ていなかった。
新しい数機種がヴァルチャーを搭載する予定で設計されていたが、1941年にヴァルチャーの設計が終わる頃にはロールス・ロイスは成功作のマーリンの設計に傾注していた。同一基準で製造されたもう一種のエンジンであるネイピア セイバーは時間をかけた開発の末により良い成果を収めた。
== 設計と開発 ==
ケストレルスーパーチャージャー版であるペリグリンは、排気量21.2 Lの2つのシリンダー・バンクがV型を構成するかなり標準的な設計であった。ヴァルチャーは基本的には2基のペリグリンをクランクケース部で結合してX型エンジンとした排気量42.5 Lのエンジンであった。
両エンジンともに就役までの開発期間が短すぎて信頼性が非常に低かった。計画値よりもかなり低い出力しか発生できないという問題とは別に潤滑油の途切れが起こることが発見されたコネクティングロッドのビッグエンド部のベアリングに頻繁に問題が生じ、その他にもエンジンの放熱量の問題があった。ロールス・ロイスは当初これらの問題の解決に自信を持っていたが自社のより小型のマーリンが既にヴァルチャーの当初の規定出力と同等の値に達しており、僅か538基を生産しただけでヴァルチャーの生産は終了した〔Lumsden 2003, p.200.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロールス・ロイス ヴァルチャー」の詳細全文を読む



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